ざっくり言うと、
- 世の中を達観している女の子、理帆子の視点から綴られた日常
- ドラえもんを哲学的に語る部分が多々あり、ドラえもん好きにはたまらない
- 女の子の視点に共感できる人も多いはず
ドラえもんってここまで哲学的になれるんだ。
自分は至らなかったなぁと、考えさせられる一冊。
解説の瀬名秀明さんは、
「理帆子は決してすぐさま共感を得られるタイプではない」
と言っているけれど、筆者は共感しました。
なんというか、日常の悶々とした気分を、ズバッと言ってくれていて、
すごく嬉しかった。
辻村深月さんの本を初めて読んだけど、
好きになってしまったよ。
それぐらい満足感のある一冊でした。
欲を言えば、もうすこしクライマックスが盛り上がって欲しかったな…
もしくはお母さんの手紙で終わるとか…