勝ち続ける意志力
梅原大吾
小学館
筆者は、日本初のプロゲーマ。
その内面を綴った本である。
読むまでは、
プロが理想論を語る…程度にしか思っていなかった。
ところが読んでみると、なんというか、筆者は、
完全なまでに"普通の現代の日本人"なのである。
悩みもするし、もがく、諦める。
何も、特別なものをもっているわけでもない。
ネット上では、神と称されているらしいが、
彼は普通の現代の日本人を極めたんだと思う。
セオリーだとか、理想論だとか、哲学だとか、
そういったものはないけれども、
言葉に出来ない何かを持っている。
そういったものを文章からも感じた。
頭でっかちになってしまった時に、
読みたい本だ。
手元に是非おいておきたい。
印象に残ったフレーズを一つ
「勝って天狗にならず。
負けて卑屈にならず。」
簡単なようで、実は難しいのだ。
坐禅修行に行った時に、
和尚さんがおっしゃった、
「思考や認識を手放せ」というに、
なんとなく共通する印象を受けた。
以下は、神業と言われている対戦動画。
筆者がプレイするのはケンだ。
体力が残り1ドットに追い込まれた後、
大逆転が起こる。