まあ、解釈なんて人それぞれです。
「これが正解だ」なんて言うつもりはありません。
見る人それぞれが独自の解釈をすればよいかと…
視聴記録として僕なりの解釈を下にまとめておきます。
<以下ネタバレ>
要するに、キューブリックの言いたかったことは、
神父さんのセリフそのものだと思いました。
すなわち、
「選択肢があるからこそ、善悪が生まれる」
ということです。
だからこそ、善人になったはずのアレックスは、(善しか選択肢が無いにもかかわらず)
人からリンチを受けまくる。
(善とみなされない。)
悪人に再治療されたアレックスは、政府のバックアップがあるので、
今後、どんな悪行をしても、
悪とは見なされない。
となるのかな…と…
昨今の映画は、時系列が平坦に感じます。
それに比べて本作品は、時系列に緩急があり、
引き込まれる要素を持っていました。
BGMがとても良い空気を出しています。
独創的なインテリアも良かったです。
多分、この映画を超えるような(ぶっ飛んだ)
映画はもう作られないでしょうね。
(あるとしたら、イデオッツの監督くらいでしょうか…)
十年くらい前に見たものが、こうも印象が違って見えるとは…
不思議なものですね。