[B]智に働けば角が立つ


智に働けば角が立つ。
情に棹せば流される。
意地を通せば窮屈だ。
(夏目漱石)

この句の解釈については、諸説あります。
一般的には、智を、理知、論理、正当性と解釈されることが多いようです。

しかし、私は、まずこの句を三すくみと捉えました。

角が立つ →立たないようにするには:情に棹す
棹される → 棹 されないようにするには:意地を通す
とすると、次の文は、前の文を反省した行動と読むことができます。

したがって、智とは、
窮屈にならないようにする、
という意味になります。

すなわち、智とは、自由に生きること
と解釈できます。