ウィトゲンシュタイン:論理哲学論考
ウィトゲンシュタインは、20世紀前半の哲学者である。
俗に、「哲学を殺した男」と呼ばれている。
こう呼ばれるようになった原因が本書である。
本書の結論を簡単に言う。
- 「あること」そのものについては、その外側から見ないとわからない
- 我々は論理の世界に住んでいる
- 倫理は論理の外側にある
- だから倫理は説明することができない
というような内容だ。
読む際の注意事項としては、
一気に読み飛ばすことをオススメする。
必ず序盤でつまづくと思うが、
一旦戻ったりしていると、全然わからなくなって、進めなくなるのである。
心配しなくとも、段々と分かるようになっている。
そしてその内容を用いて、
哲学的、形而上学的な問題に対して、答えを出すのだ。
スピード感もあり、大変読んでいて面白かった。
結局後半辺りは、東洋思想的な結論にたどり着くのだ。
西洋的なアプローチから、東洋思想を考えたい人にはオススメできる。