ゲーム理論における利得-最大化を仮定するのは本当に正しいのか?-


ゲーム理論に関する知見を集めております。
そこで筆者は、いつも不思議に思うことがあります。

何故いつも、「エージェントが利得を最大化すると仮定するのでしょうか?」

この仮定に基づいたナッシュ均衡という概念は素晴らしいです。
それ単体では素晴らしい破壊力を持ちます。

しかし、利得(客観的に評価できる利益、例えばお金など)を最大化する理由を述べている文献が少ないのです。

何故でしょうか?
  1. 公理的にそうしている
  2. 理論化のまず第一歩として仮定を用いている
  3. そもそも気づいていない
  4. ゲーム理論が破綻する可能性があるので、暗黙的にそうしている
  5. 検証不可能だから、ゲーム理論の対象外とする
  6. ナッシュ均衡はツールであることを承知の上で用いている
  7. ナッシュ均衡の本質について理解している人が少ない
思いついた限り、書いてみました。

そもそも利得というのは存在しないのではないか、と思えてきました。

利得というのは、客観的な利益
評価というのは、主観的な利益
のことです。

いくらお金を稼いだところで、本当に利益と言えるのか…
という問題があります。

内容は簡単ですが、答えるのは難しいです。

あるに越したことはないけれど、必須ではない。
というのは、考慮できないのでしょうか…