上記文献に、とても興味深い実験結果が記載されていたので紹介する。
内容は、
一つの生物から他の生物に記憶が移植される可能性
を示す。
実験に用いるのは、扁虫(サナダ虫)である。
この生物は以下の特徴がある
- 光を当てると感応する
- 電気を当てると収縮する
- 条件反射を学習することができる
- 2つに分断すると、それぞれが再生して2匹になる
さて、あるサナダ虫に光と電気を同時に当てる。
すると、サナダ虫は電気に反応して収縮する。
それを繰り返し、最終的には、光を当てるだけで収縮するように、学習させる。
この学習済みのサナダ虫を2つに分断する。
その結果、
2匹に分裂したサナダ虫は両方とも、学習結果が備わっている。
さらに、学習済みサナダ虫を切り刻み、学習していないサナダ虫に食べさせる。
すると、食べたサナダ虫は全部、学習結果が備わっている。
というものだ。
引用文献が記載されていないのが大変惜しい。
しかし、我々の個人的な記憶というものも、案外、移植されたケースがあるのかもしれない。