[Be]書評"暇と退屈の倫理学":85点/100点満点:論理展開が、面白くてわかりやすい

暇と退屈の倫理学:
国分功一郎:
朝日出版社:

暇:客観的
退屈:主観的

退屈の第一形式:引き止め、とらわれ。
退屈の第二形式:退屈と気晴らしが絡み合っている
退屈の第三形式:「なんか退屈」、可能性の先端部、広義の意味で第一形式と同じ

動物の種類、人間の各個人において、空間、時間の概念は異なる(環世界)。
人間は環世界移動能力に長けている。それゆえ、環世界に留まることができずに、退屈になる。
人間が退屈から逃れるためには、敢えてとらわれてみる。すなわち動物になる。
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鋭い切り口の論理展開。
読んでいて、「なるほど」と思わせる。
結論も見事であった。(少々結論となっておらず、飛ばしている感じがあるが)


おすすめはできる。
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