心の哲学が、形而上学に近いジレンマを抱えていることはよくわかる。
しかし、誰それの哲学を批判して批判して批判しまくってまで、そこまでして
心というものを知りたいのだろうか?
私は独我論者ゆえに、普遍的な心というものに興味が無い。
どれだけ難解な論理展開をしようとも、
ニーチェの”あるのは解釈のみである”ことを超えることは出来ない。
また本書はわかりやすく書かれたものであろうが、
おそらく翻訳の都合により、日本語では難解な部分が多々ある。
哲学書は、さらりと読めて理解したいものだ。
そういった意味で、
哲学か心理学の専門家以外は本書をおすすめしない。