another 綾辻行人 |
話の持って行き方、雰囲気の作り方、キャラの個性、トリック、
全てがパーフェクトだった。
この本に出会えてよかったと思う。
途中までは映像化したものも見たいと思っていた。
でも結末を読んで気持ちが変わった。
文章だから良いというものもあるのだ。
最後に気に入ったセリフをメモしておく。
この<現象>の中で改変・調節された記憶そのものを 内側から元に戻すことは、おそらく僕がこの”世界”の一員である限りは不可能なのだろう。
--そう思えた。可能なのはただ、把握できているいくつかの客観的事実から、ありうるべき事実を推測することだけで…
多分、著者の言いたかったことは、この言葉に込められていると思う。