前回は広義の”いき”を定義しました。
1)いきは美徳意識である2)の中に意味の明確化を嫌う現象が見られる3)いきとは、明確化されることを拒む現象、であると定義する
今回は行動学的な観点から”いき”を掘り進めることにします。
3)より”いき”の発生する条件として、
まず”野暮を知らなければ、いきを把握することはできない”
と言えます。
"いき"はブラックボックスですから、
”野暮”というホワイトボックスが把握しやすいわけです。
野暮が決定されると、いきの可能性因子が誘発されます。
一つが決まればもう一つが決まる、この特徴を"ニ元性"と定義します。
いきの可能性因子が”いき”になるためには、
それが美徳意識となる必要があります。
意識されるものはすべからく、価値を持ちます。
美徳意識とは、対象との価値の相対さであると思うのです。
すなわち、
- 野暮が意識される
- いきの可能性因子が発生する
- 野暮の頻度によって、野暮の価値が決定される
- 野暮の価値が定まることによって、相対が大きい可能性因子が”いき”のこる
となる手順を経て、意識としてのいきは決定されるのです。