[B]”飲む"

人を飲もうと襲いかかる。
はじめは気分よくさせる。
次に記憶を曖昧にさせる。
詐欺師の手口。

ここから本領発揮だ。
一気に襲いかかる。
眠気、吐き気、フラつき。
その時だけは神様を信じてみたりする。
「もう絶対飲みませんから、この苦しみから開放してください」
もちろんされない。

そして、次の日の罪悪感。
「なんでぼくはあんなにペラペラ喋ったんだ。」

午後になると、それも和らいでくるが、
今晩も誘惑する。